■ヘルパー2級から介護福祉士になるには
ホームヘルパー2級から介護福祉士になるには、実務経験を3年積む必要があります。3年間とは、正確に言うと、「従業期間1095日以上かつ従業日数540日以上」になります。
(参考)
・社会福祉振興・試験センター:受験資格
3年間の実務経験を積んで、国家試験(筆記試験+実技試験)に合格すれば資格が取れます。2015年1月と2016年1月の試験については、3年間の実務経験だけあれば、介護福祉士試験を受験できます。
※実技試験(2015年と2016年の試験)については、事前に介護技術講習会を受講すれば、免除になります。介護技術講習会の公式ページは、以下になります。
(公式ページ)
・介護技術講習会
国家試験の合格率は、例年50%~60%程度です。
介護福祉士試験については、くわしくは公式ページをご覧ください。
(公式ページ)
・社会福祉振興・試験センター:介護福祉士国家試験
■2017年1月の試験から制度が変わる?
2017年1月の試験から、試験制度が変わります。実務経験を積んで国家試験を受ける場合、介護福祉士実務者研修の修了が必須になる予定です。
※介護職員実務者研修は、当初2016年1月の試験から義務付けられる予定でした。ですが、1年延期される見通しとなりました。朝日新聞の記事によれば、「介護分野の人手不足」を理由に、1年間先送りされるようです。
(参考)
・朝日新聞:介護福祉士、鍛えたいけど人手不足 研修義務化再び延期
(2014年1月28日)
実務経験ルートのキャリアステップは次のようになります。
介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)
↓
介護福祉士実務者研修(旧 介護職員基礎研修)
↓
介護福祉士(国家資格)
※初任者研修を飛ばして実務者研修を受講することもできます。
■介護職員初任者研修とは
ご存じのように、ヘルパー2級は2013年3月末で廃止。2013年4月から介護職員初任者研修がスタートしています。
介護職員初任者研修(旧 ヘルパー2級)は、国家資格ではなく、取得が容易。ですので、社会人の場合、ひとまず介護初任者研修を修了してヘルパーの仕事に就き、介護福祉士をめざす人が多いです。
介護職員初任者研修の授業時間は130時間。期間としては、1か月から3か月ほど介護の資格学校に通い、確認テスト的な位置づけの筆記試験に合格すれば修了できます。
介護資格学校としては、ニチイ学館や、ソラスト、ハクビ、未来ケアカレッジといったところがよく知られています。
■介護福祉士実務者研修とは
実務者研修は、450時間分の授業を6か月ほどかけて消化。授業の中で行われる実技試験に合格すれば資格取得ができます。ヘルパー2級や初任者研修を修了している場合、授業時間が短縮されて320時間になります。
実務者研修を受験することでも、介護福祉士試験の実技試験が免除になります。
初任者研修と実務者研修については、次のサイトの記事が参考になります。
(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
■疑問解消にはYahoo!知恵袋
介護福祉士試験についてのちょっとした疑問を解消するには、Yahoo!知恵袋が役に立ちます。
(Yahoo!知恵袋)
・「介護福祉士 受験資格」の検索結果
2013年から介護資格制度が大きく変わりました。ですので、2013年以降の投稿を参考にするとよいと思います。
【関連記事】
・【2014年版】 介護福祉士になるには